はじめまして。プレミアム音楽教室のオーナーです
今回、教室のウェブサイトを新しくするにあたって、ブログを始めることにしました。
せっかくなら教室のことや音楽のことを、少しずつ書き残していけたらと思ったのです。
はじめての回ですので、まずは自己紹介から。
私は、レコード会社でクラシック音楽の企画制作の仕事をしています。演奏家の方々と一緒にCDを作る仕事です。今もその仕事を続けながら、音楽大学で音楽家のためのセルフマネジメントを教えたり、この音楽教室を運営したりしています。
——と書くと、ずっと音楽の道を歩いてきたように聞こえるかも知れませんが、実際は、そうではありませんでした。
大学は文学部の哲学科でしたし、卒業して最初に就職したのは外資系コンピューター会社のIBMという会社です。五年間、システムエンジニアとして働いていました。
それでも音楽への思いが消えず、思い切って転職したのが、今の仕事の始まりです。
回り道をしたようですが、この五年間があってよかったと思っています。音楽を専門に学んできたわけではない、一人の音楽好きとして音楽に向き合う。その感覚は、レコード会社の仕事でも、この教室でも、今なお私の中心にあるものです。
楽器の演奏はしないのかと聞かれることがよくありますが、小学生の低学年の頃エレクトーンを習っていて(引っ越しを機に先生が変わって辞めてしまいましたが)、大学時代にはサックスを吹いていました。
実は最近になって、また自分の音楽教室でサックスを習い始めました。
40年近く吹いていなかったので、腕は全く錆び付いていましたが、やはり自分で楽器を演奏するのは楽しいですね。思うように音が出ない情けなさも、少しできるようになったときの嬉しさも、生徒さんと同じように味わっています。
なぜ、音楽教室なのか
レコード会社の人間が、なぜ音楽教室を始めたのか。
自分でも整理してみると、理由は三つあるように思います。
ひとつめは、自分で弾くことの素晴らしさを伝えたい、ということです。
音楽は聴くだけでも十分に豊かなものです。けれど、自分の手で音を出してみると、聴くときの深さがまるで変わってきます。あの曲のあの部分が、どれほど難しいことをやっているのか。演奏家がどこで息を吸っているのか。弾いたことのある人にしか見えない景色が、確かにあるのです。
そして、確実に上達していく喜びも含めて、一生続けられる最高の趣味のひとつだと思っています。
ふたつめは、お一人おひとりと、もっと近いところで関わりたいということです。
CDを作る仕事も、コンサートを作る仕事も、たくさんの方に音楽を届けられる素晴らしい仕事です。ただ、それは、アーティストとは深い関係で向き合いますが、お客さまとは一対多の関係でもあります。聴いてくださった方がどんな方で、その音楽が生活のどこに置かれているのかはなかなか見えません。
音楽教室は違います。生徒さんお一人おひとりと、より深く向き合うことになります。上達を喜び、伸び悩みを一緒に考える。CDやコンサートでは決して持てなかった、濃い関わりがそこにあります。
みっつめは、素晴らしい音楽家に活躍の場をつくりたい、ということです。
これは仕事柄、ずっと感じてきたことでした。日本には本当に素晴らしい音楽家がたくさんいます。けれど、演奏だけでやっていくのは、決して簡単なことではありません。
そうした素晴らしい音楽家に、レッスンという場で音楽の素晴らしさを伝えていただく。生徒さんは一流の音楽家から学ぶことができ、音楽家にはコンサートだけではない活躍の場が生まれる。教室が、その両方が出会う場所になれたらと思っています。
森さんとの出会い
とはいえ、私ひとりでは形にはなりませんでした。
共同代表の森とは、ある音楽の集まりで知り合いました。彼はすでに志木で音楽教室を営んでいて、その話を聞いているうちに、自分が漠然と考えていたことが、するすると形になっていく感覚がありました。
彼自身も、積み重ねてきたノウハウを別の場所で広げたいと考えていたところだったそうです。それなら一緒にやりましょう、と。そういう始まり方でした。
なぜ、溝の口だったのか
場所はずいぶん探しました。
最終的に溝の口に決めたのは、不動産屋さんを通じて、音楽をこよなく愛するオーナーの方と出会えたことが大きかったと思います。楽器の音を出すことに理解のある物件は、そう簡単には見つかりません。
こうして振り返ってみると、人との出会いばかりですね。
音楽を愛する人が集まる場所に
この教室が、どんな場所になってほしいか。
大それた望みはありません。ただ、音楽を愛する方が集まる場所であってほしいと思っています。
小さなお子さまも、久しぶりに楽器にふれる大人の方も、教える側の音楽家も。そして、いくつになっても習い続けている私のような人間も。この街で音楽を好きな人たちが、自然と集まってくる。地域の音楽の拠点のような場所になれたら、これほど嬉しいことはありません。
そんなことを考えながら、日々教室を続けています。
このブログでは、教室での出来事や、音楽にまつわる話を書いていくつもりです。ときどきは、趣味の山の話も混ざるかも知れません。
どうぞ、気楽にお付き合いください。