新講師紹介(ヴァイオリン:川口貴先生)

7月から加わる新しい講師の紹介です。
日本のトップオーケストラのひとつである、日本フィルハーモニー交響楽団で団員として長年様々な一流アーティストと共演してきた、経験豊富なヴァイオリニストです。

川口 貴(かわぐち たかし)
ヴァイオリン担当

■ ヴァイオリンとの出会い

5歳のとき、テレビでクラシックの演奏を見て「これやりたい!」って言ったらしいんです。自分ではあまり覚えてないんですけど、親にやらされたというよりは、自分の意思だったみたいですね。
新潟にいたんですが、母が才能教育の教室を見つけてくれて、そこに通い始めました。


■ ロックに目覚めた少年時代

小学校の高学年くらいからロックにハマっちゃって。中学ではギターを弾いてバンドも組んでました。ヴァイオリンとロック、両方続けてましたね。正直、ロックでプロになりたいなって思ってた時期もありました。
それで、東京じゃないと無理だなと思って、東京の音楽大学を受験して、合格したので上京しました。

■ 大学時代とプログレ愛

大学に入ってからも、プログレ好きが高じて、大学の仲間とプログレバンドをやってました。キング・クリムゾン、イエス、ジェネシス、 ELP……大好きなんです。特にキング・クリムゾンの第4期、あの変則リズムとか最高ですね。
クラシックの中にもロックっぽい要素を感じる音楽ってあるじゃないですか。そういうのにすごく惹かれてました。

■ オーケストラ奏者として

大学を卒業してしばらくフリーランスのヴァイオリニストとして、オーケストラやテレビ番組、スタジオ録音などで活動していましたが、安定した職業に就きたいと思って、日本フィルハーモニー交響楽団のオーディションを受けて入団しました。入団からずっとセカンドヴァイオリンを担当してきたのですが、ファーストヴァイオリンががメロディを引っ張る一方で、セカンドって全体を支える役割なんです。リズムをしっかり刻むことで、ファーストが弾きやすくなる。そういう縁の下の力持ち的な役割、僕はすごく好きでした。
日本のトップオーケストラのひとつで演奏を続けてきたことで、素晴らしい指揮者やソリストにも沢山出会い、みんなで音楽を作り上げる素晴らしさを味わえて、本当に幸せだったと思います。


■ 指導について感じていること

オーケストラでも感じたんですが、クラシックの奏者はリズムを疎かにしがちだったりすることがあります。特に裏拍とか、シンコペーションに弱い。でも、それって日本の音楽教育がメロディ重視だった影響だと思うんですよね。
リズムは、メロディーやハーモニーとともに音楽をを構成する非常に重要な要素であり基礎でもあるので、教える立場としては、初心者の段階でそれをしっかり身につけることがとても大切だと思っています。そのあたりは重視して指導していきたいですね。
楽器を持たずにリズムトレーニングをする時間を作っても面白いんじゃないかと思っています。

■ ヴァイオリンの魅力とは?

やっぱり、人の声に一番近い楽器じゃないかと思います。自分の感情を込めて伝えることがしやすい楽器ですね。チェロもそうだけど、バイオリンにもすごく“話しかける”力があると思うんです。

■ プライベートでは

ドラムが好きで叩いています。DTMも趣味でやってます。昔はローランドの古いマルチトラッカーを使って、ギターやドラム、ヴァイオリンを自分で重ねて録ってました。
最近はあまりできてないですけど、またやりたい気持ちはありますね。
妻はクラリネット専攻だったので、音楽夫婦ですが、今は楽器はやっていませんね。

■ 最後にひとこと

オーケストラ奏者として、様々な経験をしてきたので、それを活かして、リズムや表現を大切にしたレッスンをしたいなと思っています。
音楽って本来は楽しいもので、演奏する喜びを生徒さんにも味わってもらえたら嬉しいです。どうぞよろしくお願いします!


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